俺様と闘う私『一部・完』
 ん……お姉さん?


 なぜに!?


 しかも私、バスタオル1枚で初めてのご対面中!? 


 もう頭の中は「?」でいっぱいだった。



 「私ね、美容師なの。今日は理香ちゃんを徹底的に素敵にしちゃうから!」

 「へ……?」

 「だからぁ、志貴に今日頼まれてるんだってば。理香チャンは私に言われた通りにしててくれればOKよ」



 と、きた。




 えー……と、つまりは。


 この人は志貴のお姉さんで。


 だから彼女ではなくて。


 今日は志貴に頼まれたから私を素敵にしちゃう……ってことらしい。



 ―――ん?



 「あのー質問なんですけども」

 「なあに?」

 「素敵にしちゃうってのはなぜでしょうか?」



 尋ねると、志貴のお姉さんである麗華さんは志貴に似た綺麗な目を見開いて、それだけですっごく驚いてるってよく分かる顔をしてくれた。
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