俺様と闘う私『一部・完』
 「聞いて、ないの?」

 「? ……ハイ」

 「はぁー。あの子はホントになんでこう……」



 お姉さんは本気のため息を付いていた。


 ―――お姉さん待ってくださいよ!!



 ため息つくお姉さんよりも、私の方が言いたいことありますよ!



 一体何の用で今日は呼び出されたのかって。


 訳も分からず来てみたらこの待遇。


 ため息をつきたいのは私の方だ。



 「理香ちゃん。今日ね、パーティーがあるのよ」

 「パーティーィイ!? 何のですか!?」

 「志貴の仕事の関係で」

 「へぇ!? それが私と何の関係が……」

 「いや、だから行くのよ。理香ちゃん」

 「は、はいっ?」



 私はものすごくまぬけな顔をしていると思う。
< 89 / 213 >

この作品をシェア

pagetop