闇と光 弍


「うーん、用件かぁ。それは、またあとで話すよ。
それよりも……」

そこで小野田の声は途切れた。

流星の声によって。

「愛莉!椎が…」

「え…?」

「あれぇ~?もう、殺られたの?弱いねぇ~」

電話越しから聞こえて来るのは、小野田の笑い声。

「流星、ごめん。先に行ってて」

私の言葉に、流星は目を見開いた。

でも、すぐに「わかった」と言って走り去った。
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