闇と光 弍
そんなこと、言わないで…。
私にだって、流星だけだよ…。
でも…。
「ごめん、私を幸せに出来るのは、流星じゃない…」
私の言葉に、流星は……一粒の涙を流した。
「え…?」
「そうか…。わかったよ…」
流星は、そう言うと私に背を向けて歩き出した。
「りゅ、せ…」
その背中は、とても小さく…崩れてしまいそうなほど弱々しかった…。
ーー私は、その背中をただただ、見てることしか出来なかった…。
私が、流星を傷つけたんだから……。
「…大好きだよ、流星…」
私は、ポツリと呟いた。