闇と光 弍
海
どんだけ泣いたんだろ…。
気づいたら、もう暗くなりかけてた。
早く戻らないと、大翔達が心配する。
私は、中に入ろうとした。
「…愛莉…。泣いてたのか?」
中に入ろうとすると、大翔が出てきて心配そうに聞いてきた。
「…ううん、泣いて、ないよ…」
うそだって、わかってるはずなのに…。
「そうか。寒いだろ?入りな」
と、優しく言うだけだった。