闇と光 弍


はぁ…。

チラッと後ろを見ると、ジーッと私を見る和希と和真。

ホントにやらなきゃダメかな…?

目で訴えると、『早くしろ』と、和希に口パクで言われた。

わかったょ…。

私は、大翔の手を握って、私の方を向いた大翔にキスをした。

その瞬間、湯気が出そうなぐらい赤くなった大翔。

私も、顔が熱い。

「ごめんね、大翔…」

「わかったから。もう怒ってねぇから。
それより、そんな顔、他の奴には見せんなよ」

どんな顔?

よく、わかんない…。

「わかったか?」

「うん…わかった」

まぁ、ここは頷いといた方がいいよね。



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