闇と光 弍


「わかってんだよ…諦めなきゃいけねぇこと…。
わかってんだよ、俺だって…」

そう言って、和希はその場にしゃがみ込んだ。

「…和希…」

「…アイツが、俺を見てないこともわかってる。
でも、諦めらんねぇんだよ…」

「…無理に諦めようとしなくてもいいんじゃない?」

私は、和希の隣にしゃがんで、そう言った。

< 248 / 369 >

この作品をシェア

pagetop