闇と光 弍
「お前の気持ちって、その程度かよ。呆れた」
椎は、俺に冷たく言いはなった。
「奪い返そうとか思わねぇのか?いつまでも、うじうじしてんじゃねぇよ。辛いのはお前だけじゃねぇんだぞ」
「……そう、だよな…」
「椎、サンキューな」
目が覚めた。
「あぁ。お前らがくっつかねぇと、俺が身引いた意味がねぇ。頑張れよ!」
「おう!」
「愛莉ちゃん、きっと待ってると思うから」
「あぁ。じゃ、行ってくる」
俺は、白虎の倉庫に急いだ。
絶対、愛莉は渡さねぇ。
「頑張れ、流星」
後ろから、椎の声が聞こえた気がした。