闇と光 弍
少しして、だんだんと流星の方が有利になってきた。
大翔も負けてないけど、きっと体力の限界だ…。
そして、流星の拳が大翔の鳩尾を殴った。
「う"っ…」
大翔は、倒れた。
「ハァ、ハァ…。俺の、勝ちだな…」
勝ったのは、流星だった。
「…ハァ、負けた、よ…」
大翔は、そう言って悔しそうに…でも、どこかスッキリしたように言った。
「……愛莉のこと、泣かすんじゃねぇぞ…」
「当たり前だ」
そう言って、二人は握手した。