闇と光 弍

「流星、心臓ヤバイよ?」

愛莉は、嬉しそうに言った。

「あぁ。愛莉以上に余裕ねぇ。
これでも、頑張って我慢してんだ。
今でも、襲ってしまいそうだ。
でも、お前が大事だから、お前の気持ちを優先したい
これでも、理性保つのに必死」

そう言って、ニッと笑った。

「ごめんね…流星」

なんで謝るんだ?

「いや、嬉しいよ。俺も不安だったから。
俺ばっか愛莉のことを好きなんじゃねぇかって。
ホントは、重いんじゃねぇかって。
色々、不安だった」

前にどこかで聞いた事がある。

男女関係なく、重すぎると嫌いになるって。

だから、俺は不安だった。

重いってわかってても、止められなくて。

いつか、嫌いになるんじゃないかって…。



< 36 / 369 >

この作品をシェア

pagetop