闇と光 弍
悲しくて…辛くて…苦しくて…。
溢れでてくる涙を止める事が出来なかった…。
「愛莉さん?」
ふいに私を呼ぶ声がしたので振り返ると
「翼…」
翼が、両手にビニール袋を抱えながら
心配そうに私をみてた。
「愛莉さん、泣いてます…?」
私が、泣いてる事に気付いた翼は
私のところに駆け寄り
「なんか、ありました?」
優しく、そう聞いた。
「…つ、ばさ…」
私は、嗚咽でなにも、答えれなかった。
そんな私に翼は
「少し、休みましょう」
そう言って、私の体を支えて歩いた。