闇と光 弍
「愛莉ちゃん?今、なんて言ったの?」
さっきまでの甘い流星は、そこにはいなくて…。
顔は、笑ってるけど目は全然笑ってない、怖い流星がそこにいるだけ。
「いや…あの、あ、そうそう!
この前、可愛いキーホルダーがあったの思い出して。
それ、欲しいなって思ったの」
自分でも、苦し紛れの言い訳だってことは、わかってる。
これで、なんとか…誤魔化せないかな。
「あのさぁ、言い訳するんなら、もうちょっとましな言い訳考えろよ。
苦し紛れなの、バレバレだ」
やっぱり、そう簡単にはいかないか。
「あは、あはは?」
私は、笑って誤魔化した。