闇と光 弍

「…流星ね、秋華さんに会いたいって言ったの。
私の前で…。私が隣にいるのに…」

私の言葉に楠は目を見開いた。

「……流星は、秋華さんが好きなんだよ。
私じゃなくて。

流星が選んだのは、私じゃなくて秋華さん。

それは、変えても変えられない事実なの…」

流星は、秋華さんを必要とし、
秋華さんも、流星を必要としてる。

それで、いいんだ。

最初から、二人は想いあってて…。

でも、なにかが合ってすれ違った。

けど今、再会した事によって二人はまた…。


私は流星からするときっと、"憧れ"でもあり"恩人"でも
あっただけなんだ…。



< 60 / 369 >

この作品をシェア

pagetop