黒ふわ王子の愛し方
「助けてもらったよ!なんか祥悟くん変だよ…?」
仲悪いのかなぁ?二宮くんと。
「ふぅん…行こか、さくちゃん。」
「ふぇ!?あっ、二宮くん!ホントにありがとうございました!」
いつも以上に、どこからそんな力が…と思うくらいに強く引っ張られた。
祥悟くん、なんか怒ってる?
着いたのは、体育館裏。
腕を離されたかと思うと、壁に追われる。
ードンッ…
「し、祥悟くん…?」
顔の横に手をつけて、私を見下すように見つめてくる。
な、なに…?
「なんで知らない男についてってん?」
「ただお礼を…」
「1人の時気ーつけろ言うたよなぁ?」
「…でも…」
「……なんで他の男見るん?しかもよりによって二宮。ナニされてたかわからへんで?」
「………。」
顔つきが、違う。
バンドの時みたいな…
意地悪そうな、表情。
見とれちゃう私はおかしいかな?