LOVE you VOICE
翌日、
昨日のことが嘘みたいに
いつもの日常が訪れた。
私は制服を身にまとい
急いで朝食を済ませ玄関の扉を開く。
「梓ー、帰ってきたらまた散歩行こうね」
『ワンっ』
いつもと変わらない・・・。
なのに心はどこか春めかしいきもちで
ふわふわと。
「久音ー、おはよう!」
学校へ着くと
窓際の席から私を呼ぶ声。
高校で初めて出来た友達の月野
サバサバしてていつも元気のいい私の大親友。
「おはよー。」
私の返事がつたなかったのか
月野は少し首をかしげ
私のもとへ寄ってくる。
「どうしたー?またゲームのやりすぎ?」
こう、私の反応が悪い日は
ゲームやアニメの見過ぎの日だけ
だとあたりを付け聞いてくる。