小悪魔な彼女
俺は、グラグラした頭で部室を出ようとした。


もうこの未体験ゾーンから抜け出したい。


「ちょっと!先に帰らないでよ。待っててね。」


「で...でも」


「あなたに、断る権利あるの?」


心愛は、いつの間にか着替えた袴姿で携帯電話を掲げながら言った。


目が、笑っていない。

俺は、力無く頷いた.....。


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