小悪魔な彼女
デート
【中間試験結果】

一位.氷見心愛

二位.蓮川琉生


「どう?わたしの実力。」


俺が、廊下で掲示板を見ていると部活を終えた心愛が聞いてきた。

心愛の頬が、うっすらと赤くなっている。


急いで着替えて来たのかもしれない。


「恐れ入りました。」


俺は、素直に心愛に一礼して言った。


「やめてよ!わたしの事、バカにしてるの?」


心愛は、何故かプンプンして珍しく怒っている。


「あのさ...今度の土曜日デートしてよ。」


心愛は、一転して笑顔で言った。


俺は、少し考えてから答えた。



「俺に、断る権利は無い。」

「あなたはに、断る権利は無い。」


と二人同時に言った。


心愛は、お腹を抱えて笑って...


俺も、少し笑った...

なんだろう..こんな嬉しい気持ちは...


あの時...走って..走ってシュートを決めた瞬間以来だった。
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