小悪魔な彼女
「もしかして...誰かと待ち合わせ?」


「いや...」


心愛とデートするとは言えない。


言ったら、学校中の噂になる。


それくらい、心愛は有名なのだ。


俺は、有名になる人間に縁があるのかもしれない。


「じゃあ...お茶でも付き合ってくれる?わたしは、ちょっと待ち合わせてたんだけど.....まっ、良いかと思ってね。」


「う~ん、良いよ。」

最近の俺は、人の誘いを断る事が出来なくなっている。


やばい...心愛に怒られる。


でも...心愛との待ち合わせの時間はとっくに過ぎている。
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