小悪魔な彼女
石川と、俺は本屋の向かい側にある喫茶店に入った。


石川朱里は、良く喋る女の子だった。


意外にも、心愛と中学からの友達だった。


「心愛はね~みんなが思ってるほど、完璧じゃない子なんだよ....好きな男の子には不器用だし、しかも、低血圧で朝起きるのが苦手で、朝に電話すると機嫌がすごくわるいんだよね。」


心愛の、違う面を知って俺は心愛のイメージが少し変わった。


「でもね、たまに感情的になる事があってね~さっきの本ね、心愛に薦められて読んだんだよね。そしたらスッゴい良くて泣いちゃった。書いた人、わたし達と同い年らしいね~すごいよね~。」


俺は、朱里の言葉を聞いて確かに、彼女はすごい才能があったけれど、、、消えてしまうのは全然すごく無いと思っていた。


生きてなきゃ...


しばらく、朱里と俺は話し続けた。


俺の、携帯電話にメールが入った。


珍しい事なので、すぐに気が付いた。
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