小悪魔な彼女
夢中で走っているといつも二人でジュースを飲んでいる広場に着いた。


自分の、荒い息と心愛の手の温かさを感じて初めて心愛の顔を見つめた。



心愛は、きょとんとしている。



「あ、ごめん、夢中だったから、、。」


俺は、心愛の手を離した。


「黄金の左足。蓮川琉生。」



「え?何で...」


「ありゃ、先輩、骨折したね。」


心愛は、舌をペロッと出して笑いながら言った。


「そうかな、、。」


確かに俺の足には...何かが弾けたような感触を感じたけど...

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