小悪魔な彼女
画面には、俺が猫背気味で机の中のカンニングペーパーを必死に見ている情けない姿が写っていた。


俺の、頭の中はグラグラして受験ノイローゼになった小学生のように顔から滝のようにとめどなく汗が出てきた。


人間ってこんなに汗が出るんだなんて、どこかにいる暗闇の中の俺が間抜けに呟く。


この、現実から逃げたい。
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