未熟色の君たち
清水は、購買で買ったらしいパンを咥えながら、いつまでも私のお弁当の中に入っているハンバーグをジーっと見ている。
その、ぬぼうっとした雰囲気と、以前から友達だったみたいな話かけ方に、私はつい、いいよ。なんて言っちゃった。
お弁当箱を清水の方へ差し出すと、咥えていたパンを机に置き、嬉しそうにハンバーグを指で摘んで口に入れた。
頬張る顔は、たかがハンバーグをまるで松坂牛でも食べてるくらいの表情だ。