未熟色の君たち
私の我儘は、すぐには治らないかもしれない。
けど、夕陽の優しい色に触れたら、少しはまともになれる気がしたんだ。
だから、どうしてもここへ来たかった。
キラキラ眩しく、旬の笑顔のように輝く川面を、優しく照らす夕陽を見たかったんだ。
「芳成……。本当、ゴメンね……」
二度目のゴメンね、は鼻づまりになってしまった。
涙声の私に芳成は、何が? ってまたとぼけた声で応える。
優しい友達に、私は余計クズクズになってしまう。