僕の可愛いお姫様
少しだけ躰を起こして、彼女はまた、不思議そうな瞳をした。

「…軽い。」

その言葉が指すのは、「躰が」だろう。

再度、近寄って目線を合わせ、頭を撫でてやる。
壊れないように、そっと。

「最近は良い子にしてくれているからね。この中でなら、君を縛りつける物は必要ないだろう。」

「そっか。」

ふわりと笑って、彼女は俺に、口付ける。
麻薬の様に、また一つ、俺を、二人を狂わせる。
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