僕の可愛いお姫様
「ひ…一目惚れしたんだよ。」
「はぁ?一目惚れって…お前、そんな質かよ。」
よほど納得がいかないのか、瑞穂は反論する。
「彼氏が出来れば誰でも良かったんじゃないの。」
はっきりと解るくらいに棘のある瑞穂の口調に、ムッとした。
「次またそういう事言ったら、絶対に許さない。」
顔を上げて私を見た瑞穂は、しかし直ぐに目を伏せて、グラスにささったストローを咥えた。
「ちょっと…、なんで喧嘩越しなの。二人の問題なんだし二人が理解していれば何だっていいじゃない。
ねぇ、梅雨李。」
慌てた莉世が仲介役に回る。
「…ごめん。」
空気を悪くしてしまった事を詫びる。
あの日、告白をしてきたのが「彼」じゃなかったら、私はどうしていただろう。
「彼」だったから、私は今こうしているのか。
自身でも解らない答えに、瑞穂の言葉が刺さって、ムキになってしまった。
「ごめん。言い過ぎた。」
ぶっきらぼうだけど、それでも謝罪する瑞穂に、莉世は心底安心した目をした。
「はいっ。じゃあこの話は終わりね。
それにしても…『泉』、遅いね?」
「はぁ?一目惚れって…お前、そんな質かよ。」
よほど納得がいかないのか、瑞穂は反論する。
「彼氏が出来れば誰でも良かったんじゃないの。」
はっきりと解るくらいに棘のある瑞穂の口調に、ムッとした。
「次またそういう事言ったら、絶対に許さない。」
顔を上げて私を見た瑞穂は、しかし直ぐに目を伏せて、グラスにささったストローを咥えた。
「ちょっと…、なんで喧嘩越しなの。二人の問題なんだし二人が理解していれば何だっていいじゃない。
ねぇ、梅雨李。」
慌てた莉世が仲介役に回る。
「…ごめん。」
空気を悪くしてしまった事を詫びる。
あの日、告白をしてきたのが「彼」じゃなかったら、私はどうしていただろう。
「彼」だったから、私は今こうしているのか。
自身でも解らない答えに、瑞穂の言葉が刺さって、ムキになってしまった。
「ごめん。言い過ぎた。」
ぶっきらぼうだけど、それでも謝罪する瑞穂に、莉世は心底安心した目をした。
「はいっ。じゃあこの話は終わりね。
それにしても…『泉』、遅いね?」