僕の可愛いお姫様
泉。そう、それが「彼」の名前。
この会話の「犯人」だ。
「大学寄ってから直ぐ来るって言ってたけど。確かに遅いかなぁ。」
後から知った事。
泉も私達三人と同じ大学に通っていた。
あの日、声をかける前から、泉は私の事を知っていたらしい。
たまたまお茶をする私達を見掛けて、声をかけようと思ったとか、言っていたっけ。
そうこうしている内に、喫茶店の入り口から鈴の音が響いた。
「いずみーっ!遅いよー。」
莉世がドアの方向に向かって声を掛ける。
泉だ。
その視線が真っ直ぐに私に向けられている事に、私達はもう皆、気付いていた。
「…はいはい。梅雨李しか見えてませんよねぇ。」
つまらなさそうに、けれど、ちゃかすような莉世の口調に、瑞穂は本当につまらなそうな溜め息を吐いた。
この会話の「犯人」だ。
「大学寄ってから直ぐ来るって言ってたけど。確かに遅いかなぁ。」
後から知った事。
泉も私達三人と同じ大学に通っていた。
あの日、声をかける前から、泉は私の事を知っていたらしい。
たまたまお茶をする私達を見掛けて、声をかけようと思ったとか、言っていたっけ。
そうこうしている内に、喫茶店の入り口から鈴の音が響いた。
「いずみーっ!遅いよー。」
莉世がドアの方向に向かって声を掛ける。
泉だ。
その視線が真っ直ぐに私に向けられている事に、私達はもう皆、気付いていた。
「…はいはい。梅雨李しか見えてませんよねぇ。」
つまらなさそうに、けれど、ちゃかすような莉世の口調に、瑞穂は本当につまらなそうな溜め息を吐いた。