あたしが愛した人
渡邊蒼は何ともないような顔をしていた。

「ん?あぁー・・・俺ら場違い?
 なんかこっち楽しそうやったきさ。
 お邪魔さしてもらいました。」



廉造はいつものようにガン飛ばして

「邪魔だよ。邪魔。
 てかお前どこの国の奴?
 その言葉超ウケんだけど!」




ベロベロだった沙耶香は急に落ち着いた様子になった。

「廉造・・・いいじゃん別に。」



「そうだよ廉造。響の友達だよ?
 そういう事いうもんじゃないよ。
 ごめんね?渡邊くん。」



伊織は至って冷静だった。
こういう場には慣れてるらしい。



渡邊蒼は満面の笑みで首を振った。



「は?伊織てめぇ誰に口きいてんだよ。」


場はもっと嫌な雰囲気に満ちた。



隣で寝ていたサッキーや他のみんなも
このトゲトゲしい空気に気付いたのか
起き始めた。

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