あたしが愛した人
第三章...中槻廉造~最悪な思い出~
廉造は、うちの学校・・・
いや、地元でもかなりの不良で有名だった。


毎日と言っていい程
喧嘩三昧で、授業にもほとんど出席していなかった。



そんな廉造をみんな恐れていた。

その反面、嫌われたらどうなるか・・・
という思いで、みんな結構謹んでいた。



パシリでも何でも、
廉造に気に入られる為なら何でもした。



あたしはその輪には入らなかったが、
余計な事は言わない、廉造には近寄らない

という事だけは心がけていた。

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