あたしが愛した人
使い勝手の良さそうなキッチン。
置いてある棚や食器がすっごくお洒落。

廉造のお母さん、お洒落なんだなぁ。




黙ってコップに次々とお茶を入れる廉造。

うぅ・・・気まずい。
何か・・・話題ないかな。




「あっ・・・あのさ、廉造ってさ。」



「ん?」



「三年になってからすっごく真面目になってない?」



「んー・・・そっかな。」



「だって、授業とかほとんど出てるし
 みんなともあんまり喋った事
 なかったんじゃない?」



「あぁ・・・まぁな。
 俺卒業したら働きたいし、
 勉強とか・・・やっといた方が
 いんじゃねーかなって思って。

 それと、響と初めて喋ってみて
 クラスの奴らもこんな感じなのかなーって
 思ったら結構みんないい奴だったし。
 
 まぁ・・・響のお陰?」



え・・・あたしの?
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