今ここにいる

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二人でみつけたお互いの居場所


俺がいて彼女がいて


甘い空間だった筈の場所なのに…







ずっと片思いだった


彼女はとても可愛くてそれでいて明るい

いつも人の輪の中心にいて誰かに笑顔を向けている


それは俺と付き合ってからも変わらない



思えば同じ委員会になれたのだって単なる偶然で、彼女からの告白はただの気まぐれだったのかもしれない


それでも俺は彼女が大好きで、俺にしか見せない仕草や表情は紛れもなく俺だけの物だと思ってた




『そりゃいるだろ元カレぐらい…、なにげ可愛いし』


俺にとってはこんなに苛立つ原因なのに、友達にとってはたった一言で片付けられることらしい



『昔のこととやかく言ったって仕方ねぇだろ、お前だって…』



『わかってるよ』



…わかってるけどさ



やっぱりショックだよ





『今頃一人で自由行動してるかも』とか、『行かなくていいのか』とか言ってくる友達を無視してベッドに寝転がる




『そんなんだと、お前がなるぞ"元カレ"に』




『……』






目を瞑って、耳を塞いでも浮かぶのは俺の肩越しに笑う彼女の顔



それが無くなるなんてやっぱり嫌だと思った



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