あの花が咲く前に①
「あら。
来たのね 柿木君。」
さっきの いきなりきた女子が
スッと現れてきて言った。
「おう。
こいつも入りてぇらしいんだ。
で 俺は代わりに退部するよ。」
「それは できないわ。
君は副部長だから
退部なんてできない。」
「え!?なんでだよ!?」
「黙りなさい。
・・・で?あなたは?」
「かきのんの彼女。
手出したら 許さないから。」
「大丈夫よ。こんな男に
手を出す暇なんてないわ。」
「そぅ・・・。」