あの花が咲く前に①





そこまで言って

天野は 黙ってしまった。

何か 辛いことでもあったのだろうか。

下唇を 強く噛み

俯いてしまった。


「どうしたんだよ。

 私だって・・・何だってんだよ?

 聞いてやる。」


おぉ!俺 かっこいい!!


「わ・・・私だって

 あなたみたいな

 竜原さんに横にいてもらえて

 うきゃうきゃしてる

 変態男と 同じ部活なんて

 嫌だったわよ!!」


・・・。

・・・天野は 顔を真っ赤にして

少し 涙目で

俯いたまま言った。




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