素敵な、すてきな、ステキな。
明らかに自分が悪いのにそんな失礼なことをもんもんと考えていると、ソファの横のドアがスーっと開いた。
「失礼します。」
ハッキリ澄んだ声が聞こえ、そちらに目を向ける。
そこには、あ・き・ら・か・に!っていうくらいの優等生といった感じの男の子がいた。
「おぉ!!貴羅(きら)くん!!」
男の子の姿をみると、ハゲおじさんは救世主でもきたのかと思うくらいの安心を顔に丸出しにして彼に駆け寄った。
「豊富先生。」
「よくきてくれた!」
「この子が...」
「そうなんですよ、さっき...」