素敵な、すてきな、ステキな。
スイスイと足音も立てずに進む彼についていきながら、
あーあ、また1時間とか歩くのか...
めんどくせー、と思いながら歩いていると。
彼はそのままレンガの道を進まずに、急に左へと姿を消した。
「?!」
え?と思いながら彼が消えたところへ顔をだすと、そこにはツルピカリンな黒いリムジンの前に立っている彼がいた。
「麻布さん。どうぞ。」
あきらかに日本人ではないサングラスを掛けたでっかい男の人にドアを開けさせて、彼は私を促した。