素敵な、すてきな、ステキな。






目。






目だ、と思った。







薄暗い部屋の明かりでも見える、色素の薄い瞳。








何もみていない、その視線。








見ていない、じゃなくて、見たくないんだ、と理解した。







彼はゆっくり割れたガラスに近づいて、長い片足を上げたかと思うと、







こちらの部屋に渡ってきた。





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