ナミダ色片想い
「最近晴矢、冷たくてさ…。」
二人が付き合いはじめて半年。
わたしたちは高校へあがっていた。
地元の家から一番近い学校。
三人とも同じ高校だった。
二人の関係を認めて応援しようと決めたのに心は正直だ。
美沙がわたしに晴矢の相談をしてくると胸がチクリと傷む。
「ぜんっぜん構ってくれないの!」
「構ってくれないって?」
「例えば…キスしてくれなかったり、デートも、誘ってくれないし…。」
「…そっか。」