ナミダ色片想い



「わたしはね、別に高望みなんてしない。ただ、幼馴染みじゃなくて彼女として接してほしいの。」

「うん。」

「バカにされたくない。今までみたいに笑ってるだけじゃ、いや。」

「わかるよ、好きな人だもんね…。」

同情なんかじゃなく、本心。

ソファーでくつろぐわたしに迫るように身を乗り出してきた美沙。

きっと、彼女もいま、こんな気持ちなんだろう。

「わかってくれる!?やっぱり千夏に相談するとなんだかスッキリする。」

ただ、笑うことしかできなかった。



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