ナミダ色片想い
事故での外傷はほとんどないようだった。
頭を強く打ったことだけが致命的で顔なんて本当にただ寝ているだけのように見える。
その頬にやさしくふれる。
美沙だ。
間違いなく、大好きな…大切な幼馴染みの美沙だ。
「ちょっとだけ、久しぶりだね…。」
また涙が、溢れてしまいそうで。
約一週間ぶりの彼女。
今にもベッドから起き上がって抱きついてくるかと思ってしまう。
それくらい、変わらない美沙。