ナミダ色片想い
「美沙?わたしね、美沙のこと、怒ってるんだよ?」
「美沙、晴矢のことあんなに好きだって言ってたくせに…ひどいよ。」
「おまけに突然、意識失っちゃうし…。」
「なに考えてるの?ねぇ、美沙…。」
「お願いだから、目を…開けて………」
いつの間にか、寝てしまっていた。
美沙がいるベッドに寄りかかって。
泣いたまま寝てしまったから目が重くて腫れてしまっていた。
「ははっ。ひどい顔だなぁ……。」
もう、日はすっかり落ちていた。