ナミダ色片想い
図書室で一人きり。
こんなときはいつも思い出してしまう。
放課後、三人で勉強したこととか。
三人で遊んでて叱られたこととか。
いつまでも思いでばかり引きずるのはよくないのかもしれない。
前に進みたい。
晴矢が美沙を思っていたように、わたしも晴矢を思ってる。
でもわたしたちの前には壁だらけ。
美沙のこと…、晴矢はどう思ってるのだろうか?
聞きたい。
でも、聞けない。
触れてはいけない話題な気がする、そして、
わたしにそれを聞く勇気が、ない。