ナミダ色片想い
「とりあえず、あったかくして寝て?ご飯はわたしが作るから。」
「ごめんな。」
「一樹くんから聞いて…、晴矢って熱出るとめっちゃ弱るから。」
そう笑う。
「うるせーな。」
彼は鼻で笑う。
「ホントのことでしょ。授業休んで来てあげたんだから感謝してよね?」
「自分が授業いやなだけだろーが。」
「しーらない。」
「図星かよ。」
「黙って、寝て。」
彼の額に冷たいタオルをのせて彼の部屋を出た。
よかった、まだ元気、あるみたいで…。