ナミダ色片想い
晴矢の家はよく来るけどキッチンに入るのは久しぶりだった。
いつもはベランダから直接晴矢の部屋に来るから。
おばさん、晴矢のお母さんは仕事が忙しくて家をあけることが多いって聞いてた。
キッチンだって生活感があんまりない。
晴矢はいつもご飯、どうしてるんだろう?
こんなに近くにいるのに知らないことがあるのが悔しい。
彼の力になれないことが、悔しくて仕方ない。
それでも、わたしと晴矢の関係は幼馴染み。
深入りしちゃいけないとも思う。