ナミダ色片想い
日曜日
「ねー、晴矢!」
さっきからわたしのベッドに寝そべって一向に勉強を教えてくれない晴矢。
まぁいつものことだけど。
「ねぇ!」
「千夏だって勉強する気ねぇだろ?」
「それは…」
「お見通しだよ。何年幼馴染みやってると思ってんだよ。」
晴矢は笑う。
そうだね、もう18年も経つね。
晴矢と幼馴染みって関係。
でもね、
わたしが晴矢に幼馴染み以上の感情を抱いてるんだよ?
いつからだったかな?
彼が笑うとドキドキするようになったのは、
彼が悲しむとわたしも胸が苦しくなるようになったのは。