Special Cookie
「ありがとう」
「俺こそ。それ気に入ってくれてすごく嬉しかった。今日さ、告白するんだろ。
なんか告白前にこんなこと言われて焦るかもしれないけど、俺は応援してるからさ」
そう言って私から離れていく高木。
ちょっと待って。何を勘違いしてるの?
私はそのまま去っていこうとする高木の手を握った。慌てて振り向く高木。
すごく赤い顔をしていた。
「なんだよ」
「ちょっと待って、なんか勘違いしてるよ。私が好きで告白しようと思っているのは高木だよ」
「え?」
私は高木の手をとったまま
自分の席に戻る。
そしてカバンの中からクッキーを
取り出して彼に渡した。