Special Cookie
私が口を膨らませてじとーっと高木を睨みつけると声を出して笑い出した。





「別にいいでしょ。私はクッキーが好きなの」




「はいはい。クッキーね。おっまた呼ばれちまった」





いたずらっ子の笑みを浮かべて高木は出て行った。廊下で呼んでいるのは女の子。




高木はよく女の子にお菓子をもらっている。それだけ彼のお菓子好きは有名だった。




昨日はマドレーヌをもらったって私の前で自慢しながら食べていた。





嬉しそうにおいしそうに笑顔を浮かべて



私は高木と女の子のほうをじっと見ていた。
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