AKANE -もう一度、逢いたい-
そしてゆっくりと落ち着きを取り戻した帰り道。
学校で何が起こっているのかを全て教えてもらった。
悪い噂。
イジメの標的にされた原因。
全てが悪い方向に繋がっていたんだ。
「…そっか」
「ごめんね茜。私が
本当のこと言わなかったから」
「明音は何も悪くないよ。
こっちこそ迷惑をかけてごめん」
もうあたしは立ち止まらないと決めた。
あたしのしたいように生きて行こうと思ったんだ。
それが守ってくれた命を生かす方法だから。
お父さんも、これからのあたしを見てくれると信じてるから。
「あたし、決めた」
もう決意は揺るがない。
3人とも不思議そうな顔をしていた。
「あたしの問題は
自分で片付けるよ」
今のあたしに出来ること。
それは悪い噂を断ち切ることだと思う。
真実を伝えないといけないと思った。
これはあたしが解決しないとならない問題だから。
「何をする気だ!?」
蒼次は心配してくれていた。