世界を滅ぼしかねない魔王に嫁いだお姫様。




「……みな、姫様の晴れ姿を楽しみにしています。各国の王家の方々もいらっしゃるので、姫様が出席なされないと、国の存亡にも関わるかと。」



「……つまらない返事。」



姫様はそう言うとすぐに部屋を後にした。







「……クソッ、」



誰もいない部屋にルキの悲痛な声が響いた。
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