世界を滅ぼしかねない魔王に嫁いだお姫様。





お父様は、しばらく私の傍を動かなかったが、明日までに私を送り出す準備をしなければならないらしく、秘書たちに連れていかれた。



一人でいると、誰かが扉開けた。


振り返ると、ルキがベッドの傍まで来ていた。



「……お加減は?」



「平気よ。」



笑顔で答えた。すると、ルキは眉をよせ、あろうことかベッドに乗ってきた。


突然のことに、声も出せずにいると、急に押し倒された。



「…ルキ?――どいて…?」



ルキの肩を押すも、びくともしなかった。



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