世界を滅ぼしかねない魔王に嫁いだお姫様。






ミラが、呆気にとられて少年を見ると、少年はまたあの笑顔でミラの手をひいた。



「大丈夫です、あの方はちゃんと本来の世界まで飛ばしました。」



「…本来の…?」



「はい。ミラ様がご心配なさることではございません。……さぁ、どうぞ」




少年はミラの手を引き、歪みへと入っていった。




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