ファニープリンス
「合コンってことは、関係もなにも関係ねえよな?」
「まあ…。男友達がいても確かに男と女だし…?恋に発展する場合もなきにしもあらず」
「てことは、幼馴染も関係ねえよな?」
「…………」
「ねえよな?」
ぐっとさらに近くなる距離。
そうちゃんの言いたいことが、わかった。
ど、どうしよう!!!!!
まさかこうなるなんて・・・!
「へえ、黙るんだ?」
「えっ?や…、えと…」
怖い!!逆にその爽やかな笑みが怖い!!
「今からお前は、俺の恋の対象になった、ってことでいいか?」
「はいいい?!」
思わず叫ぶと、そうちゃんはさらに深く笑った。
それはそれは妖しい笑みで、思わず見惚れるくらい。
「きゃっ楓!!遅いと思ってたらもう発展してたの?!」
「うごっ?!」
――緊急事態だ。
さっきの私の声で友達が気付いて、ニヤニヤしながら近づいてきた。