ファニープリンス




「合コンってことは、関係もなにも関係ねえよな?」



「まあ…。男友達がいても確かに男と女だし…?恋に発展する場合もなきにしもあらず」



「てことは、幼馴染も関係ねえよな?」



「…………」



「ねえよな?」



ぐっとさらに近くなる距離。


そうちゃんの言いたいことが、わかった。


ど、どうしよう!!!!!


まさかこうなるなんて・・・!


「へえ、黙るんだ?」


「えっ?や…、えと…」


怖い!!逆にその爽やかな笑みが怖い!!



「今からお前は、俺の恋の対象になった、ってことでいいか?」



「はいいい?!」



思わず叫ぶと、そうちゃんはさらに深く笑った。
それはそれは妖しい笑みで、思わず見惚れるくらい。




「きゃっ楓!!遅いと思ってたらもう発展してたの?!」



「うごっ?!」



――緊急事態だ。



さっきの私の声で友達が気付いて、ニヤニヤしながら近づいてきた。



< 23 / 31 >

この作品をシェア

pagetop